サメガレイ。昔からちょくちょく見掛けていたんですが、相手にするには初めてです。昔はそれこそやたらデカい固体が大かったですね。値段も凄いたかくて買うに至らなかったわけですが、その頃の印象は「何てドロドロのカレイ…」って感じでした。それから見ればこの固体でもかなり綺麗な方と思います。
顔…
腹。こっちが「白」ですね。なんか黒っぽいからあれですけど。
改めて、背。こっちは「黒」。サメガレイというだけあってか。この皮でワサビ卸せそうです。
エラ
じょりじょりと解剖していきました。肝、カレイの類にしては立派でしょうか?裏は何か固形物が見えるので胃袋ですね。
摘出
胃袋の中身。エビなのかカニなのか。。ともあれ甲殻類っぽい。
皮と滑りが強力ではありますが、普通に5枚卸でよさそうです。腹の方は普通にカレイって感じなんですけどね。
といってもここで骨を刈り取ってしまいました。やっちゃったねえ
腹2枚を卸した候。腹の上部つまり「白背」っていうんでしょうか。ここの骨がゴッソリいかれちゃってるのがわかります。まあなんとかしま
した。これで5枚です。身はちょっとブヨッとしてます。脂は、多い方と思います。
皮引き。いわゆる鮫肌の方、皮引き楽勝かなと思ったんですが、結構取れます。完璧に引く難易度は高いと思います。裏はそうでもないんだけど。
当日、うーん、イマイチ醤油と合わないっすね。身に上品さがないのと、脂と筋肉が馴染んでないというか、そういう感じに思えました。この段階ではマコガレイよりはるかに下ですね。
右にみえるは胃袋です。これはうまい。結局レモン系とやるとそこそこうまい。
で、
本種は上も見えましたけど肝がそれなりに立派なので、これに合わせると…ウマい!
肝は少し湯通ししてやわらかいタイプです、なので肝醤油に溶けていきやすい。
ってことは
こぶじめにして激うま。
うーん、なるほどねえ、カレイとはいえ、思っているのとちょっと違うというか、カワハギ系と思ってかかった方がよさそうに見えました。
湯をぶっかけて粘膜を取らないと使いものにならないでしょう。血はそんなにないですけどね。
めちゃくちゃうまい。肝を少し溶かしてやるとよさそうです。
まあまあうまい。安く手に入るならアリ。食べてみた感じ、刺身で食べるには少し工夫が必要と思われました。切って出してだけだと少し、ウーンって感じがします。まずくはないですが。高鮮度ならキモを付けてあげて、寝かせるなら昆布かなあという気もしました。
が、
汁にした感じ結構おいしかったので、加熱したらそれはそれでおいしいんだろうと思います。その場合、鮫肌をどうするか考えにゃならんだろとは思いますが、まあこれは引くのが普通なんでしょうねえ。