水深200m程度の深海魚。この程度の深海魚だと「中深海魚」とか「底魚」とか言われる事が多いように思えますが、やはり、こういう深い所の(マニアックな)魚は蒲郡が強いぞって事になります。まあこれは見ての通りというか、蒲郡で買ってきたわけではありませんが。
のぺっとしています。これは本名はヨロイイタチウオ
なんだが、市場ではほとんど「ヒゲダラ」で通っております。タラ関係ないんすけどね。
ヨロイイタチウオ
がいるならイタチウオ
もいるってことなんだけども、結構みためが似てるようで似てないようで、どうなんでしょうねこれ。ただまあアシロ科
ってfamilyなのは間違いないみたいです。
ちなみに値段は割と安定している気がします。高いかというと、どうかな?って所はありますが、少なくとも捨て値では出てこないと思われます。
深海系あるあるな黒い膜で覆われている系でありますが、こいつはキモが独特であり、評価の高い部分なので捨ててはいけない…画像から伝わるクリーミー感…形が崩れやすいので注意が必要となります。
二枚おろしですが、骨の入り方は若干ムツ系の感じがします。
皮を剥してもやはりムツっぽい感じ。まあなんというか三河深海系ってこういう肌質が多いような。身もやわらかい。
うまい。
刺身で食べた画像をちょっと失念していました。
茶漬なんかがうまいんですよこれ。という所からわかるように旨味が非常に強い。ただし、身が弱い、そんな感じなので、工夫なく刺身にするとちょっと脆さもあります。旨味分は十分なので昆布で締めるのもちょっとどうかなという感じもあるし(やってもいいとは思うけど)、考え所でしょうか。ただ、↑は肝溶きアラ汁ですが、これがまたうまい。
結局身から出るダシがうまいので、ブツにして鍋でもいいと思うし、そういう意味でタラと名前が付いたのかもしれません。鱗を落とした状態の肌感は確かにタラっぽさはちょっとだけあるといえばあるんですがねえ…
市場だと「多少」安く出るので見たら引いてみても面白いと思います。