今日のザケ

雑賀梅酒と雑賀にごり梅酒

雑賀梅酒と雑賀にごり梅酒

梅酒というのは大抵ホワイトリカーなどの蒸留酒(要するに大概焼酎)で仕込まれる事が多いのですが、これは清酒(日本酒)仕込み。この辺りは素人がやると酒税法で罰せられる事になっていますので、市販のものを買うしかありません(厳密には20度未満はダメという既定があるので、20度オーバーの梅酒仕込み用途で作られている日本酒も実は存在します。)

仕込みは 和歌山県紀の川市 株式会社九鬼雑賀

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家業が酒造場であるので継ぐまではボクサーをやられていたという経歴の社長であります。

以下、スペックになります。

spec

さて、諸事情によりラベルが汚濁しており恐縮ではございますが、まずにごりでない奴から。

にごらない版

002

飲んでみると、とにかく梅の酸味が強烈に感じます。甘味はおまけという感じで、梅のアタックを大事にしているんだなあと感じます。後から確実に日本酒の米の香りがくるので、これをよしとするかどうか。梅酒に求めるものが単に甘くて果実っぽい何かとかだと難しい酒だなあと思うかもしれません。個人的には締まりがあってすごい旨いと思っていますが、清酒の梅酒は評価の割れる所だろうなあとも同時に思われます。

アルコール度数は11度となっております。一応開栓後要冷蔵。

にごる版

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見ての通りあたりまえですが濁っております。看板に偽りなし。

にごってないものと比較すると、当然なのではありますが梅感が非にごりと比べ格段アップしており、清酒感および日本酒感は若干消えています。市販されている梅酒でここまで梅梅しいものはそうないだろうからなかなか驚きの飲み応えなのではないでしょうか?ただ、日本酒仕込みならではの独特の香りをダイレクトに感じたいのであれば確実ににごってないバージョンがおすすめ。ただし、繰替えしになりますが賛否判れると思います。にごりの方が万人受けするとは思います。多分。

総評

とにかく、和歌山の蔵だけに?梅の味は相当いい感じで畳みかけてきます。ちょっと変わったものであればにごってない版、どっしりしたのが欲しければにごり版でしょうか?なお、にごり版は成城石井でも売られておりました(1,690円税抜)。成城石井は結構梅酒のラインナップも豊富にある中で、どちらか1つ入れるとしたら、にごりかな?っていうチョイスなんでしょうかねえ。なんとなく。